2007/12/31 月曜日
「電子マネー元年」2007年をふりかえる
2007年は、電子マネーやICカード乗車券などの様々なFeliCa決済が全国的に広まった年でした。
2007年のヒット番付では、西の横綱に「電子マネー」(日経MJ)、「PASMO」(SMBCコンサルティング)が選ばれるなど、今年はいままでにないほど、電子マネーに関する話題が注目を集めました。
参考:SMBCコンサルティングの2007年ヒット商品番付では、「PASMO」が西の横綱
西の横綱に「電子マネー」 2007年日経MJヒット商品番付
「電子マネー元年」2007年をふりかえります。
いろいろな意味でPASMO導入がインパクトがありました
3月18日に、首都圏の私鉄・地下鉄・バスに1枚で乗れるICカード乗車券「PASMO(パスモ)」が導入され、同時に先行していたSuicaとの相互利用が始まりました。
サービス開始から1か月弱で300万枚が売れ、在庫が少なくなったため、4月12日からPASMO定期券を除き一時販売がストップしました。
9月10日に販売が再開するまで、5か月も販売中止の状態が続く異常事態でした。
ICOCAエリアで利用できるなどPASMOよりSuicaの方がサービス内容が良いので、個人的に、Suicaを持っている人はPASMOを買わないと思っていました。
しかし、実際は、2枚持つ人や、電子マネー機能のついていないSuicaからPASMOに買い替える私鉄沿線の住民が予想以上に多かったそうです。
PASMO販売再開後も順調に販売枚数を伸ばしています。
ICカード乗車券の発表ラッシュ
ICカード乗車券の発表が相次ぎ、2、3年先には全国の中心都市でICカード乗車券が導入されることが明らかになりました。
2008年1月 「PASPY(パスピー)」広島電鉄など 広島エリア
2008年春 「nimoca(ニモカ)」西日本鉄道 福岡エリア
2008年秋 「Kitaca(キタカ)」JR北海道 札幌エリア
2009年春 「SUGOCA(スゴカ)」JR九州 福岡・北九州エリア
など
参考:Kitaca(キタカ) Suicaと乗車券・電子マネーの相互利用 2009年春から
JR九州のICカード乗車券は「SUGOCA(スゴカ)」に名称決定
流通系電子マネーの登場 nanaco WAON
中立のEdy、鉄道系のSuicaに割って入ったのが、流通系電子マネーのnanacoとWAONです。
セブン&アイグループのnanacoは4月23日から、イオングループのWAONは4月27日からサービスが開始されました。
ともに、利用するとポイントがたまるのが特徴です。
nanacoは、月間利用件数が先行していたEdyやSuicaを抜いて首位に。nanacoの発行枚数や利用可能店舗数は、Edy、Suica/PASMOには及ばないものの、コンビニ最大手のセブンイレブンの全国店舗網をいかして、広く消費者に浸透したようです。
WAONは、nanacoに比べ発行枚数が少ないですが、利用可能エリアが徐々に拡大しています。
10月29日に開業したイオン銀行のキャッシュカードにWAONが搭載されます。また、来春からはJALマイレージバンクのカードにWAON機能を搭載した「JAL WAON」も発行される予定です。
イオンとJALが電子マネーで提携 WAON(ワオン)利用でJALのマイルがたまる!
コンビニが電子マネーを導入 複数の規格を導入するところも
大手コンビニチェーンで電子マネーが使えるようになりました。
セブンイレブンのnanacoはもちろんのこと、業界第2位のローソンはEdy、iD、QUICPayを導入。
セブンイレブンとローソンの戦略のちがいに注目が集まりました。
複数の規格を導入するコンビニも増えました。
ローソンのほか、ファミリーマートでは、Edy、Suica/PASMO、iDが利用できます。
コンビニ対応一覧表
リーダ/ライタの共用化も進みました。
以前はレジにそれぞれの規格のリーダ/ライタが置いてあり、ゴチャゴチャしていましたが、今は、1台で複数の規格に対応するリーダ/ライタを置く店が増えました。
おサイフケータイを使っている人は少ない?
対応端末が増え、おサイフケータイが一般に広まったと思いますが、実際に使っている人は少ないという印象です。
電子マネー比較一覧表
プリペイド型電子マネーの場合、Edy、Suica、nanaco、WAONがおサーフケータイに対応していますが、発行件数に占めるおサイフケータイ分は少ないです。
初期設定や機種変更時の移行が難しいからでしょうか。
特に、モバイルSuicaは利用者数が伸びていません。
とても便利なサービスですが、モバイルSuicaのメリットがうまく消費者に伝わっていないようです。
12月に入って、モバイルSuicaのCMやキャンペーンが増えました。
Edyは押され気味?
先行していたEdyは、いろいろな電子マネーが相次いで参入してきたため、やや影が薄くなりました。
いままでは、中立的で選択肢がなかったのでEdyが使われていました。
しかし、Edyアプリがプリインストールされなくなるなど、やや影が薄くなりました。
拍車をかけているのが、いままでEdyが持っていたポイントやマイルの面での優位性の低下。
いわゆるグレーゾーン金利の問題により、貸金業法が改正され、クレジットカードの経営を圧迫。
クレジットカードからEdyにチャージするときにポイントが付かなくなるカードが増え、Edyで決済する魅力が減りました。
簡単でありますが、2007年の電子マネーに関する話題をまとめてみました。
電子マネーが生活に浸透したといってよいでしょう。
来年2008年は、どのようになるのでしょうか。
「電子マネー2.0」?

