2008/5/8 木曜日...11:20 PM

名古屋の電子マネー事情3 ~名古屋地区のICカード乗車券~

Jump to Comments

3月に名古屋を訪れ、電子マネー取材をしてきました。

前回は、栄地区で普及するEdyとiDの状況について書きました。

第3回は、名古屋地区のICカード乗車券についてがお伝えしたいと思います。

名古屋地区のICカード乗車券

名古屋地区のICカード乗車券の導入状況を見てみましょう。

まずは、JR東海の「TOICA(トイカ)」。


2006年11月25日に名古屋地区に導入。2008年3月29日からはJR東日本のSuica、JR西日本のICOCAと交通利用での相互利用が始まりました。発行枚数が2008年4月8日に50万枚を突破。
マスコットはひよこ。
電子マネー機能はありません。

次に、近鉄の「PiTaPa(ピタパ)」。


名古屋駅には近鉄が乗り入れているため、2007年4月1日よりスルッとKANSAIの「PiTaPa」が利用できます。
電子マネー機能あり。
近鉄名古屋駅の駅ウエ「近鉄パッセ」ではPiTaPaのほか、Edy、iD、PiTaPa、さらに中国の銀聯カードが利用できます。

いまだに導入されない名鉄と名古屋市営地下鉄

名古屋地区にはTOICAとPiTaPaが導入されているのですが、名古屋地区の大手私鉄の名古屋鉄道(名鉄)名古屋市交通局(市営地下鉄)ではまだICカード乗車券は導入されていません。

(トランパス対応カード販売機)

現在はまだ、磁気カード(「トランパス」)の段階ですが、ICカード導入への動きはあります。
2006年には、名鉄は名古屋市交通局とともに2010年までにICカード乗車券を導入することを発表しています。
リリース
トランパスIC評議会なるものも発足し、システム構築には日立製作所が担当することも明らかになっているので、近々「トランパスIC(仮称)」の詳細が明らかになるのではないでしょうか。

ICカード乗車券の導入が遅れる原因とは

3大都市圏では名古屋が一番遅れています。
遅れている原因がいくつか考えられます。
①TOICAとPiTaPaの存在。
すでに名古屋地区に導入されているTOICAとPiTaPaとの相互利用は利便性を考える上で要求されるので、両者と相互利用できるシステム構築が時間がかかっているのではないでしょうか。
スルッとKANSAIに加盟してPiTaPaを導入する方法も考えられますが、ポストペイドというのがネックではないでしょうか。

②プレミアムの問題
現行のトランパス磁気カードにはプレミアムが付くという特徴があります。(イオカードやパスネットはプレミアムなし)
プレミアムが付くため、料金精算をどのようにするのかが問題となり、事業者間の協議が長時間必要となっているのではないでしょうか。
プレミアムプログラムにより「片利用」しかできないICカードもすでに存在しています。
たとえば、乗車ごとに割引になる広島のPASPY。PASPYエリア内でICOCAは利用できますが、ICOCAエリアではPASPYは利用できません。3月1日から、広島のPASPYエリアでICOCAの利用が可能に明日1月26日から、広島地区でICカード乗車券「PASPY(パスピー)」スタート

相互利用の障害をなくすため、プレミアムをなくしたICカード乗車券を導入しても利用者が新しいカードを選ばない可能性も高いです。

「トランパスIC(仮称)」の基本サービス内容として、プリペイド式やマイレージポイントの採用を2006年時点で公表しており、上記の理由により導入が遅れていると考えられます。

2010年度には「トランパスIC(仮称)」のサービスが始まるそうなので、どのようなサービス内容になるのか興味があります。

内容によっては、名古屋地区がSuicaネットワークの穴になるおそれもあります。
TOICAが電子マネーサービスを行ってないため、すでに名古屋地区が穴になっていますが、、、

次回は、普及が遅れる名古屋地区の交通系電子マネーについてとりあげたいと思います。

参考
Wikipedia「トランパス (交通プリペイドカード)」
Wikipedia「TOICA」

Popularity: 88% [?]

4 Comments

Leave a Reply