2008/7/25 金曜日...10:52 PM
金沢のICカード乗車券・電子マネー事情4 〜ICaを使ったカーシェアリング「カーシェア金沢」〜
先日、金沢を訪れる機会がありましたので、金沢のICカード乗車券・電子マネー事情についてレポートしたいと思います。
今回は、カーシェア金沢について取り上げます。
カーシェアリングとは
カーシェアリングとは、少数の車を複数の人で共同利用する会員制のシステムです。
使いたい時間を予約して、近くのステーションにある車に乗って返すだけです。
1980年代後半に交通問題解消と環境保護の一環としてスイスで考案され、ヨーロッパを中心に新しい公共交通システムとして位置づけられています。
日本ではレンタカー会社が中心となって社会実験を開始し、現在では横浜市や京都市、札幌市などで導入されています。
カーシェア金沢の概要
2006年11月からカーシェアリングシステムの実証実験が国の補助を受けてはじまり、3ヶ月後から事業化されました。
カーシェア金沢は、オリックスグループの協力のもと、建材商社の辻商事と石油製品販売などの北星産業などが共同運営しています。 現在、6カ所のステーションがあり、スズキワゴンRなどを利用できます。

(金沢駅東口ステーション。金沢駅東口の立体駐車場ヴィサージュの1階にステーションがある)
利用方法 〜ICaを使ったシステム〜
カーシェアを利用するには、事前に会員登録が必要です。
入会時に必要になるのが、ICaです。
車両のドアロック、開錠する際に、ICaがキーの役割をするためです。
ICaを持っていない人は、新たに買う必要があります。
説明会を受講した後、利用可能になります。
パソコンや携帯サイト、電話でステーションや、利用時間、車種を予約します。
当日の予約時間になったら、ステーションに行きます。
ICaを使って個人認証と車のドアロックの解錠を行います。
グローブボックス内にキーがありますので、[貸出し]に回して抜きます。
通常にの車同様に運転をします。
利用時間内の駐車時のドアの開閉は、キーで行います。
ステーションに戻ったら、キーをキーボックスに差して[返却]に回します。
車から出たら、再びICaでドアをロックします。

(車の右手後方にあるリーダ。ここにICaをかざすことで認証が行われる。風雨の影響か、ICaのデザインのシールが白くなっている。)
個人の場合、利用登録手数料が9800円、ベーシックプランの場合月額基本料が980円、貸渡料金は15分につき280円、1㎞につき14円かかります。
利用料金は、1ヶ月ごとに利用時間、走行距離から算出されます。
エコポイントがたまる
カーシェア金沢の会員になり、カーシェアを利用すると、毎月の利用金額に応じてポイントがたまります。(5000円単位で50ポイント) カーシェア会員向けポイント券は、北陸鉄道の主要サービスセンターへ持参するとICaに加算してくれます。
環境に良いカーシェアですが、問題もあります。
いったいどれだけの人がカーシェアを認知しているのでしょうか。 交通エコロジー・モビリティ財団によると、2008年1月現在、カーシェア金沢の会員数は50人。
「車一台につき会員十人というのが採算ライン。」(北星産業の担当者:中日新聞電子版2007年6月15日「金沢・野々市のカーシェアリング 安さ、手軽さPRの“両輪”」)だそうで、8台を保有しているので、カーシェアの採算は取れていないのが現状でしょう。
ロングスパンで見る必要があるでしょうが、金沢市民にカーシェアが根付くのは時間がかかりそうです。
個人より、役所や地元企業の車の切り替えなどが有効な手段かも知れません。
カーシェアはメリットの多い事業なので、じっくり育てて欲しいものです。
次回は、金沢の電子マネー・ICカード乗車券事情についてまとめたいと思います。
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