2008/7/26 土曜日...1:14 PM
金沢のICカード乗車券・電子マネー事情5 〜ICaを使ったまちづくり〜
先日、金沢を訪れる機会がありましたので、金沢のICカード乗車券・電子マネー事情についてレポートしたいと思います。
北陸鉄道のバス等で利用できるICカード乗車券「ICa(アイカ)」は、単なる交通利用の枠を超え、金沢の新しいまちづくりを構築する上での一つのツールとなっています。
金沢は北陸の中心都市であり、優良な観光スポットが充実しています。

駅前は北陸新幹線開通をにらむ土地区画整理事業、再開発により近代的な建物(おもてなしドーム、金沢フォーラスなど)が建ち並びます。

中心部には、加賀百万石の歴史を残す兼六園や茶屋街などの古い街並が残る一方で、2004年オープンした金沢21世紀美術館は現代アートを発信するスポットとなっています。
このような魅力的なスポットがあるため、他の地方都市のような寂れた様子(駅前商店街のシャッター通り化など)はありません。
金沢市は、都市形成過程に伴う特有の交通問題を抱えています。
他の地方都市同様、公共交通機関(バス、北陸鉄道石川線・浅野川線)の利用者数は減少傾向にある一方で、マイカーの利用が増加傾向にあります。(金沢市交通まちづくり計画より)
非戦災都市である金沢は戦前(江戸時代)からの町並みが残っており、趣のあるまちなみが、観光都市としての魅力の一つとなっています。
一方で、このことが道路拡張拡幅等の交通基盤整備を難しくしています。
細い道も多く残り、交通集中による渋滞も問題になっています。
交通機関の充実させたいところですが、北陸鉄道の石川線・浅野川線は中心部を通らない上、連絡しておらず、使いづらいのが現状です。(乗り継ぐにはJR北陸本線を使う必要あり)
地方都市やヨーロッパの都市で見かける路面電車(LRT)を中心部に導入したくても、導入空間は上記理由により、ありません。地下の利用は多額の費用がかかり、現実的ではありません。

(おもてなしドームの地下に、将来、新交通システムを導入できるようにスペースを確保しているようです。)
以上のことを考えると、路線バスやコミュニティーバスの活用、充実が現実的です。
中心部の循環バス(金沢ふらっとバス、兼六園シャトルなど)や環状バスの運行が始まっています。
バスをはじめとする公共交通機関の利用促進を図るため、ICaを使った公共交通活性化事業が始まりました。
ICaを使ったまちづくり
金沢では、2005年5月より、国土交通省北陸信越運輸局と金沢市が中心となって「金沢都市圏におけるITを活用した総合的な交通システムに関する検討会」(座長 高山純一金沢大学大学院教授)が設置されました。
①バス乗車ポイントシステムの導入、②バスと商店街等の連携システムの構築、③カーシェアリングシステムの導入の検討されてきました。
検討の結果が、現在のICa ECO POINT(エコポイント)の基礎となり、カーシェアが金沢に導入されることになりました。
交通問題や環境問題の解決、中心市街地活性化を促す一つの手段として、北陸鉄道が導入しているICaを活用することになったのです。
FeliCa(ICaはFeliCa)のもつ多機能を活用することで、新しいまちづくりを行い、マイカー社会に変わる交通社会を形成し、「まち」の求心力を向上させます。
カーシェアの会員認識カードとしてICaを利用することでバスとの連携をアピールでき、カーシェアを新しい交通機関として認知させ、マイカーからの利用転換を図ります。
また、ポイントカード(エコポイント)としてICaを利用することで、カーシェアやバス利用を促し、中心部で買い物をしてもらうことで中心市街地の活性化を図ります。
結果的に、近頃関心の高いCO2の削減につながるわけです。
こう考えると、FeliCaのもつ機能というのはポテンシャルが高いといえます。ICカードを媒介に、まちづくりをしていくことが、21世紀のまちづくりのひとつの姿なのかも知れません。
課題としてはJRとの連携でしょうか。
現状ではJR北陸本線やJRバスではICaは利用できません。 金沢都市圏(例えば、東金沢、金沢、西金沢のみとか)に限り、ICaを導入するのはありだと思うのですが、、、
ここにICOCAはありなのか、、、
ポイントプログラムやプレミアサービスがハードルを高くしている?
参考文献
http://www.llc-yamori.jp/project_carshareing.html
http://www.car-share.biz/
金沢市
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