2008/12/31 水曜日...11:10 PM
2008年をふりかえる
年末ということで2008年の電子マネー・ICカード乗車券について振り返ってみようと思います。
昨年2007年は「電子マネー元年」とも呼ばれ、何かと話題になりました。
比べてみると2008年は、電子マネー・ICカード乗車券がそこまで話題になることもなく、人々の生活(とくに大都市)に浸透したのかなと思います。
地方の中心都市への普及と広がるSuicaとの相互利用
2008年は、地方の中心都市でICカード乗車券、交通系電子マネーのサービスがスタートしました。
2008年1月26日 広島地区 PASPY 広島電鉄など(3月1日からICOCAがPASPYエリアで利用可能に)
2008年5月18日 福岡地区 nimoca 西鉄(10月19日より北九州地区にも拡大)
2008年10月25日 札幌地区 Kitaca JR北海道(1ヶ月後に発売制限)
全国の政令指定都市でICカード乗車券が導入されました。
また、Suicaとの相互利用も進みました。
2008年3月29日からSuica,ICOCA,TOICA間の交通分野での相互利用が始まりました。同時にSuicaICOCA間では電子マネーでの相互利用が始まりました。
2009年3月にはKitacaと、2010年春にはnimocaSUGOCAはやかけんとも相互利用が始まり、全国にSuicaエリアが広がっていきそうです。
SuicaのJREM製以外の端末への接続が解決
2008年でもSuicaの存在感はめだっていましたが、思ったよりSuica電子マネーが利用できるお店が増えなかった印象があります。
その一因としてあげられるのが、端末問題です。
現行、Suica電子マネー(PASMO、ICOCA、nimocaも含む)決済が可能な端末はJREM製の端末に限られています。技術的な問題か何かしらの問題により、NEC製をはじめとする他社製のマルチ端末とSuicaシステムの接続がうまくいっていないためだったと思われます。
ところが、12月、2009年4月上旬よりJR東日本エリア内のローソンにSuica導入することが発表されました。
ローソンに既設のNEC製マルチ端末でSuica決済が可能になることが明らかになり、Suica加盟店拡大の障壁になっていた端末問題が解決したようです。
今後、ローソンに追随する企業が増えると思われ、Sucia加盟店、利用件数がさらに増えていくでしょう。
一日800万件の決済件数の達成も可能になるかもしれませんね。
nanacoとWAONの立場が逆転
流通系電子マネーとして比較されるnanacoとWAONですが、2007年と2008年では立場が逆転したように感じられます。
3月には全国のイオン系列のお店でWAONが利用できるようになりました。
イオンとJALは、2007年10月に締結した業務提携にもとづき、JALマイレージバンクとイオンの電子マネー「WAON」機能を搭載した「JMB WAON」と「イオンJMBカード(JMB WAON一体型)」2種類のカード募集を2008年3月1日から開始。一時、JALのサイトがパンクするなどの人気ぶりでした。
羽田空港内の「BLUE SKY(ブルースカイ)」でWAONが利用ができるようになるなど、ANAとEdyのような関係をJALとの間に築いています。
また来春から牛丼チェーンの吉野家にもWAONが導入されるニュースには驚きました。
一方でnanacoは閉鎖的な印象を受けました。
セブン&アイグループ以外には広がりませんでした。
使える店は増えているのですが、ポイントはたまらないのでグループ外店舗で使うメリットがほとんどないのです。
あまりニュースもありませんでしたし、あくまでnanacoはセブン&アイグループのポイントであり「マネー」ではないと思います。
WAONはiDやSuica、ICOCAとも関係が良好ですし、nanacoもそのような状況ですから、nanacoに変わり、SuicaEdyにつぐ第3の電子マネー規格になる可能性がありますね。
たまるポイントの種類が広がったEdy
中立の立場を生かして、試行錯誤いろいろなことをやっている印象が強かったのがEdyです。
まずは「Edyでポイント」。
昨年まで、Edyを利用するとたまったポイントはANAマイルとプレミアムドライバーズカードショッピングポイント(中日本高速道路)に限られていました。
おサイフケータイの専用アプリを利用することで、上記2つのほか、楽天スーパーポイント、Tポイント、ヤマダポイント、ベルメゾン・ポイント、auポイントがたまるようになりました。
また、ANAマイルが2倍貯まる「Edy マイルプラス」も始まり、am/pmやニッポンレンタカーなどでは200円で2マイルがたまります。
Edyオフィシャルフリーマガジン「Edy NAVI@TOKYO」の発行やEdyがたまるポイントサイト「Edyパラダイス」の開設もありました。
一方で「Edyハッピー優待」は終了しました。
マクドナルドなど加盟店数は増えていますが、コカ・コーラとのEdy対応機の普及はほとんど進みませんでした。キャンペーンもしたのに、、、
2008年の年初に、電子マネー2.0って何だ? 連載「電子マネー2.0」? 2008年の展望8と題して、2008年の展望を記載しました。
その中で、①どの規格でも使える②規格が集約される③マイル・ポイント獲得から新たなサービスへの3点を予想しましたが、ほとんど進まぬまま1年がたってしまいました。
今後、この3点が実現する日が来るのかそれとも規格乱立のままでいくのか、どうなるのでしょうか。
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