Entries Tagged as '海外の電子マネー'

2008/7/16 水曜日

ロンドンの交通ICカード乗車券「Oyster Card」がシステム障害を起こす

イギリス・ロンドンの地下鉄やバスで、7月12日の午前、ICカード乗車券「Oyster Card」のシステムに障害が発生し、数時間にわたりカードの読み取りができなくなったようです。
the guardian電子版
Transport for London(TfL : ロンドン交通局)は、14日謝罪のリリースをホームページ上に掲載し、約6万人に影響があったことを認めました。 現在は正常な状態だそうです。
TfLは問題のあったカードの所有者に対し、駅のチケット窓口での交換を呼びかけています。
また、一部のシニアカード、学生カード所有者は割引運賃ではなく正規料金が引き落とされたそうです。彼らには自動で払い戻しされるようです。
日本でも、昨年10月に、首都圏のJR、私鉄、地下鉄の各線の駅で始発から自動改札機が使えなくなるトラブルが発生しました。
列車の運行自体には影響がなかったものの、朝のラッシュ時とかさなり、終日混乱しました。
TfLは今回の障害について調査中としていますが、ICカード乗車券は都市インフラを支える重要なファクターとなっており、今後このようなことがないようにしてほしいものです。
関連記事
首都圏で自動改札機トラブル 朝ラッシュ時に混乱

2008/6/17 火曜日

NTTドコモ おサイフケータイをシンガポールで展開へ

NAA.ASIAは、シンガポール
「携帯電話2位のスターハブは16日、日本で普及の進む電子マネーやクレジットカードなどの機能を備える携帯電話サービス「おサイフケータイ」の導入に向け、NTTドコモと覚書を結んだと発表した。実用化されれば、日本以外では初めての採用になる。」
と報道しました。
http://news.nna.jp/free/news/20080617spd002A.html
NAAの取材に対し、NTTドコモの広報担当者が、13日に「おサイフケータイ技術による試験サービスを共同検討するための覚書に調印した」と説明したそうです。
シンガポールの市内交通(MRTやバス)には、EZ-link(イージーリンク)というICカード乗車券が導入されています。
交通利用にとどまらず、マクドナルドやセブンイレブンなどで買い物ができる電子マネー機能も付いています。
EZ-linkはFeliCaを採用しており、シンガポールはおサイフケータイ(FeliCaチップを内蔵している)を導入しやすいエリア(都市国家なのでエリア)だといえます。
スターハブは、EZ-linkと次世代通信規格NFCに関する実証実験を行っており、次世代おサイフケータイ「NFCケータイ」の展開も考えられます。
日本の携帯市場はガラパゴス化しているといわれていますが、便利なサービスは海外でも展開して、利便性を体感してほしいものです。
関連記事
〈レポート〉EZ-link シンガポールの電子マネー事情
イクスピアリで次世代おサイフケータイ(NFCケータイ)による非接触決済の実証実験が開始

2008/5/24 土曜日

ICカード乗車券や電子マネーで東アジアの交流を活性化

近年、日本を訪れる外国人が増えています。
とくに目立つのが、台湾、中国、韓国の人たち。
街ナカであるいていても、話している言葉でちがってびっくりすることがよくあります。
外国人旅行者の利便性を向上するための取組が一部で進んでいます。2つの取り組みについて紹介します。
電子マネー機能付きカードを無料配布
日本観光協会は「YOKOSO! Japan CARDキャンペーン実行委員会」を組織し、「YOKOSO! Japan Card」を外国人旅行者に無償提供することになりました。
リリース
「YOKOSO! Japan Card」は、電子マネー機能付きカードで、Suicaとnanacoそれぞれをベースにした2種類が発行されます。電子マネー、乗車券(Suicaベースのみ)として利用できることはもちろん、病気になった場合、提携医療機関に1000円を払うと母国語で診療を受けられるようになるそうです。
また、東京都内や近郊の観光地には専用のリーダが設置され、ポイントラリーも楽しめるそうです。
キャンペーンにはソニー、JR東日本、アイワイ・カード・サービス、ぐるなび、韓国のアシアナ航空、台湾のエバー航空などの企業が参加しています。アシアナ航空とエバー航空がポイントで、同社を利用し、個人向けパッケージ旅行で日本を訪れる観光客に合計10000枚配布されます。
実施期間は、2008年7月19日から9月30日です。
医療サポートは大きいですね。日本滞在でつらい思いをして帰ってほしくないですから。
また、外国人旅行者の旅行ルートを把握できることも大きいです。ポイントラリーによって人気の観光地などがわかりますから。
帰国時の空港でポイントに応じた抽選をやるそうですが、魅力的な賞品を用意して、リーダにタッチしてもらう観光客を増やさなくてないけませんね。
実験したのにサンプルがあまりとれないとなると意味がないですから。
話が変わりますが、JR東日本は外国人しか買えないSuicaを販売をしていることを知っていましたか?
このカードについては今度取り上げたいと思います。
外国人しか買えない「Suica&N’EX」(別名:浮世絵Suica) 10万枚突破
アジアの都市でつかえるICカード乗車券
国土交通省は5月20日、アジア各国・地域の交通機関を共通して使える「アジア共通IC乗車券」の実用化に向けた国際ワーキンググループの初会合を大阪で開きました。
リリース
会合には、日本のスルッとKANSAI、西日本鉄道、韓国スマートカード、香港オクトパス、シンガポールEZ-Linkの5社が参加しました。
相互利用で最大のネックになるのが、通信方式の違いです。
韓国スマートカードが運営する「T-Money」はTypeA(MYFAIR)、それ以外はFeliCaを採用しています。
また、同じ規格でもプログラムが異なりますから、プログラムの互換も必要になります。
読売新聞電子版によると
部会では、各国・地域の乗車券の機能を1枚に集約すれば、複数の通信方式に対応できるとの考えで一致した。
運賃の決済は、利用後に銀行口座から引き落とす方式が共通化しやすいため、関西の私鉄を中心に導入されている「PiTaPa」(ピタパ)の機能を採用する方針が示された。
そうです。
2008年度中にカードを開発して、関西、福岡地区で最初の実験が実施する予定です。
現地で切符買えばいいじゃんと思っているので、共通カードまで必要あるのか疑問です。
ただ、外国人旅行者の利便性が向上し、訪日外国人が増えるのであればいいのかなと思います。
参考文献
日本経済新聞2008年5月22日朝刊12面
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=35950
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0805/21/news128.html
関連記事
東アジアでSuicaが使えるようにかも 東アジア共通ICカード 実用化へ実証実験

2008/5/4 日曜日

ニューヨークの電子マネー・ICカード乗車券事情2

メトロカードの記事の最後にも記載したとおり、2008年3月2日よりMTAは、CitibankやMasterCardと連携した非接触ICカードを利用したトライアル「THE NYC SUBWAY TRIAL」を実施しています。
ニューヨークの地下鉄で始まったトライアル
トライアルで利用できるのは、PayPass機能が付いた「Citi credit MasterCard」のタグ(キーホルダー)もしくはカードまたは、「Citibank Debit MasterCard」タグもしくはカードです。
なお、2007年1月からトライアル中の「Citi credit trial mobile phones with PayPass」(おサイフケータイみたいなもの?)でも利用可能です。
トライアルが実施される路線は、「Lexington Avenue Line (4)(5)(6)」で、138th St. Stations(Bronx)とBorough Hall(Brooklyn)間の各駅に専用のリーダが付いた改札機が設置されています。

Lexington Avenue Line (4)(5)(6)はグランドセントラル駅にも乗りいれ
支払い方法ですが、「Pre-Pay」と「Pay-As-You-Go」の2種類あります。
「Pre-Pay」は20.87ドル分を前払いするタイプ。前払いといってもクレジットまたはデビットカードの口座から引き落とされます。
15%のボーナス分が付いた24ドル分が使えます。
残額が10.50ドルをきるとオートチャージしてくれる「Auto-Reload」機能もついています。
一方の「Pay-As-You-Go」は後払いタイプ。10回のるか、最後に乗った日から2週間経つと請求がきます。こちらはSingle Rideと同じ1回2ドルで計算されます。ボーナスなし
トライアルの支払い方式は、日本のPiTaPaと同じですね。
PiTaPaは基本的には後払いですが、プリペイド型のICOCAとの相互利用を可能にするため現金によるチャージのほかオートチャージ機能を搭載しています。
そう考えると、PiTaPaって多機能ですね。
PiTaPaの会員が増えないのはクレジット決済を嫌う日本社会だからでしょうか。
アメリカならすんなり受け入れられそうですが、今回のトライアルを日本で実施してもうまくいかなかったでしょうね。
http://www.mastercard.com/us/paypass/subway/index.html
さて、ニューヨーク、ボストンの電子マネー・ICカード乗車券事情を現地で取材してきましたが、アメリカはポストペイという印象が強いですね。
取材できていない面も多く、リベンジ旅行に行きたいと思います。
お断り
英語のサイトを読んで記事にしているため、間違った情報を記載している場合があります。ご了承ください。

2008/5/3 土曜日

ニューヨークの電子マネー・ICカード乗車券事情1

ボストンのCharlie CardとニューヨークのMetroCardについて、現地取材記を中心に記事にしてきました。
ニューヨーク(電子マネー?)旅行のまとめとして、ニューヨークの電子マネー・ICカード乗車券事情について書きたいと思います。
ポストペイ型電子マネー
日本でいうポストペイド型電子マネーは普及していました。
規格はMasterCardの「paypass」とAMEXの「expresspay」、VISAの「Visa payWave」。どの規格とも小額(25ドル以下)の決済であれば、リーダにタッチするだけでサインレスで決済が可能になるようです。

上記3規格の共同端末を、24時間オープンのファーマシー「duane reade」で見かけました。

また、ボストンにあったセブンイレブンでも同様の端末を見かけました。
アメリカはクレジット社会といわれているように、小額決済でもクレジットカードやデビットカードが利用されています。
Edyのようなプリペイド型電子マネー(ICカード乗車券は除く)は導入されないと思います。
日本でいうところのポストペイ型電子マネーですが、クレジットカード・デビットカードの一つの決済方法という位置づけで非接触式ICカードによる決済が普及していくのではないでしょうか。
http://www.mastercard.com/us/personal/en/aboutourcards/paypass/index.html
https://www124.americanexpress.com/cards/loyalty.do?page=expresspay&source=search
http://www.usa.visa.com/personal/cards/paywave/index.html?it=c|/personal/index.html|Visa%20payWave
ニューヨークにもあったICカード乗車券「SmartLink」
ショックだったのですが、帰国後メトロカードやチャーリーを調べていた際、ニューヨークにもICカード乗車券が導入されていたことを知りました。
出発の1週間前に決めた旅行だったので下調べが不十分だったため後悔しています。
さて、ニューヨークでも利用できるICカード乗車券は「SmartLink」で、マンハッタンと対岸のニュージャージーを結ぶ「PATH(Port Authority Trans-Hudson:パストレイン」)に導入されています。

WTC PATH STATION
2007年7月2日から導入され、「SmartLink」の表面には自由の女神がデザインされています。
規格はチャーリー同様、Mifareだそうです。
http://en.wikipedia.org/wiki/SmartLink_%28smart_card%29
http://www.panynj.gov/CommutingTravel/path/html/smartlink/index.php
http://www.smartinsights.net/?2008/03/06/126-new-york-and-new-jersey-to-test-mastercard-payment
2009年から、PATHでもニューヨークの地下鉄と同様のトライアルをMasterCardと連携して実施するそうです。
次回、ニューヨークの地下鉄でのトライアルについて書きたいと思います。