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2009/1/21 水曜日

ロンドンのICカード乗車券「オイスターカード (Oyster Card) 」取材記

2008年12月から2009年1月にかけて、イギリスの首都ロンドンに行ってきました。
ロンドンではICカード乗車券「オイスターカード (Oyster Card) 」が利用されていますので取材をしてきました。

オイスターカード (Oyster Card) とは
オイスターカード(Oyster Card)とはロンドン地下鉄、バス、一部のナショナルレール(National Rail)など公共交通機関で利用できるプリペイド式の電子マネー(ICカード乗車券)のことです。
日本におけるPASMO(パスモ)、Suica(スイカ)、ICOCA(イコカ)のような存在です。現在1000万枚以上が発行され、ロンドン市内のバスおよび地下鉄の乗車の80%以上に使用されています。
残高は改札機で読み取る際に日本の改札機と同じく残高が表示されます。一部の自動券売機などでもオイスターカードの残高が表示されます。オイスターカードには利用期限はないため、無期限で使用できます。

オイスターカード (Oyster Card) を実際に購入する
オイスターカードを購入するには主な場所は以下となります。

各空港の交通機関インフォメーション
地下鉄のチケット売り場(人がいる窓口)

今回は地下鉄のチケット売り場で購入してみました。
ちなみのロンドンの地下鉄のほとんどの駅にはこのような有人のチケット売り場があります。

デポジット3ポンドを支払い、チャージしたい金額を支払います。
ちなみにデポジットは返却時に戻ってきます。
オイスターカード (Oyster Card) とケースを受け取って購入は完了となります。
カードケースは日本でも大人気のIKEAの広告となっていました。

実際にオイスターカード (Oyster Card) を使ってみる
日本で普段PASMOやSuicaを利用している人ならまったく問題がないと思います。
乗車時と降車時に、改札にある黄色い読み取り機にかざすだけです。
日本と同様、音が鳴ります。バスの場合、乗車時にオイスターカードをかざすだけでOK。

日本のように電子マネーとしての普及は困難か
オイスターカード (Oyster Card)では、日本のように電子マネーとして
キオスクやコンビニなど買い物の決済手段としての導入を検討しているようです。
しかし、欧米社会は基本的にクレジットカードでの決済が根付いてしまっているので、
日本のように電子マネーが普及するのは疑問が残ります。
日本では、小額決済は小銭か電子マネー、高額決済はクレジットカードというように差別化が図れているのですが、欧米では小額決済もクレジットカードを利用している人が大半です。
可能性としては、クレジットカードから自動的にチャージされる仕組みを導入すれば、
買い物でもオイスターカードを利用する人が増えるかもしれません。またカードのスキミングや盗難などの犯罪も多いですので、プリペイド型でのセキュリティ面での高さがクレジットカードからの乗換えが増える可能性があります。
ロンドントラベルカード London Travel Cardとは
ちなみのロンドンに短期滞在で地下鉄やバスを何回も利用する予定の方ならオイスターカード (Oyster Card)よりもロンドントラベルカードをお薦めします。
ロンドントラベルカード London Travel Cardとはロンドン市内を走る、地下鉄・ダブルデッカー(2階建てバス)・BR(鉄道)など公共の交通機関に乗り放題の便利でお得なカードです。1日券、2日券などの種類があるため、短期的な滞在ならロンドントラベルカードがよいと思います。
どちらがお得!?
オイスターカード (Oyster Card) では地下鉄などの切符を現金で買うよりも、
割安料金が適応されます。例えば、ロンドンの地下鉄のゾーン1の切符を現金で買うと£4だが、オイスター・カードだと、£1.50となります。
地下鉄やバスなどの利用頻度などを考えて、オイスターカード、切符、トラベルカードの
どれを購入するかを検討するのがベストといえます。
オイスターカードにトラベルカードも付帯できる!
ロンドントラベルカードの機能をオイスターカードに持たせるには7日間、1ヶ月間、1年間の有効期限のものとなりますので、一週間以上滞在する方は、オイスターカードにトラベルカードを付帯させましょう。

2008/7/16 水曜日

ロンドンの交通ICカード乗車券「Oyster Card」がシステム障害を起こす

イギリス・ロンドンの地下鉄やバスで、7月12日の午前、ICカード乗車券「Oyster Card」のシステムに障害が発生し、数時間にわたりカードの読み取りができなくなったようです。
the guardian電子版
Transport for London(TfL : ロンドン交通局)は、14日謝罪のリリースをホームページ上に掲載し、約6万人に影響があったことを認めました。 現在は正常な状態だそうです。
TfLは問題のあったカードの所有者に対し、駅のチケット窓口での交換を呼びかけています。
また、一部のシニアカード、学生カード所有者は割引運賃ではなく正規料金が引き落とされたそうです。彼らには自動で払い戻しされるようです。
日本でも、昨年10月に、首都圏のJR、私鉄、地下鉄の各線の駅で始発から自動改札機が使えなくなるトラブルが発生しました。
列車の運行自体には影響がなかったものの、朝のラッシュ時とかさなり、終日混乱しました。
TfLは今回の障害について調査中としていますが、ICカード乗車券は都市インフラを支える重要なファクターとなっており、今後このようなことがないようにしてほしいものです。
関連記事
首都圏で自動改札機トラブル 朝ラッシュ時に混乱

2008/6/17 火曜日

NTTドコモ おサイフケータイをシンガポールで展開へ

NAA.ASIAは、シンガポール
「携帯電話2位のスターハブは16日、日本で普及の進む電子マネーやクレジットカードなどの機能を備える携帯電話サービス「おサイフケータイ」の導入に向け、NTTドコモと覚書を結んだと発表した。実用化されれば、日本以外では初めての採用になる。」
と報道しました。
http://news.nna.jp/free/news/20080617spd002A.html
NAAの取材に対し、NTTドコモの広報担当者が、13日に「おサイフケータイ技術による試験サービスを共同検討するための覚書に調印した」と説明したそうです。
シンガポールの市内交通(MRTやバス)には、EZ-link(イージーリンク)というICカード乗車券が導入されています。
交通利用にとどまらず、マクドナルドやセブンイレブンなどで買い物ができる電子マネー機能も付いています。
EZ-linkはFeliCaを採用しており、シンガポールはおサイフケータイ(FeliCaチップを内蔵している)を導入しやすいエリア(都市国家なのでエリア)だといえます。
スターハブは、EZ-linkと次世代通信規格NFCに関する実証実験を行っており、次世代おサイフケータイ「NFCケータイ」の展開も考えられます。
日本の携帯市場はガラパゴス化しているといわれていますが、便利なサービスは海外でも展開して、利便性を体感してほしいものです。
関連記事
〈レポート〉EZ-link シンガポールの電子マネー事情
イクスピアリで次世代おサイフケータイ(NFCケータイ)による非接触決済の実証実験が開始

2008/5/24 土曜日

ICカード乗車券や電子マネーで東アジアの交流を活性化

近年、日本を訪れる外国人が増えています。
とくに目立つのが、台湾、中国、韓国の人たち。
街ナカであるいていても、話している言葉でちがってびっくりすることがよくあります。
外国人旅行者の利便性を向上するための取組が一部で進んでいます。2つの取り組みについて紹介します。
電子マネー機能付きカードを無料配布
日本観光協会は「YOKOSO! Japan CARDキャンペーン実行委員会」を組織し、「YOKOSO! Japan Card」を外国人旅行者に無償提供することになりました。
リリース
「YOKOSO! Japan Card」は、電子マネー機能付きカードで、Suicaとnanacoそれぞれをベースにした2種類が発行されます。電子マネー、乗車券(Suicaベースのみ)として利用できることはもちろん、病気になった場合、提携医療機関に1000円を払うと母国語で診療を受けられるようになるそうです。
また、東京都内や近郊の観光地には専用のリーダが設置され、ポイントラリーも楽しめるそうです。
キャンペーンにはソニー、JR東日本、アイワイ・カード・サービス、ぐるなび、韓国のアシアナ航空、台湾のエバー航空などの企業が参加しています。アシアナ航空とエバー航空がポイントで、同社を利用し、個人向けパッケージ旅行で日本を訪れる観光客に合計10000枚配布されます。
実施期間は、2008年7月19日から9月30日です。
医療サポートは大きいですね。日本滞在でつらい思いをして帰ってほしくないですから。
また、外国人旅行者の旅行ルートを把握できることも大きいです。ポイントラリーによって人気の観光地などがわかりますから。
帰国時の空港でポイントに応じた抽選をやるそうですが、魅力的な賞品を用意して、リーダにタッチしてもらう観光客を増やさなくてないけませんね。
実験したのにサンプルがあまりとれないとなると意味がないですから。
話が変わりますが、JR東日本は外国人しか買えないSuicaを販売をしていることを知っていましたか?
このカードについては今度取り上げたいと思います。
外国人しか買えない「Suica&N’EX」(別名:浮世絵Suica) 10万枚突破
アジアの都市でつかえるICカード乗車券
国土交通省は5月20日、アジア各国・地域の交通機関を共通して使える「アジア共通IC乗車券」の実用化に向けた国際ワーキンググループの初会合を大阪で開きました。
リリース
会合には、日本のスルッとKANSAI、西日本鉄道、韓国スマートカード、香港オクトパス、シンガポールEZ-Linkの5社が参加しました。
相互利用で最大のネックになるのが、通信方式の違いです。
韓国スマートカードが運営する「T-Money」はTypeA(MYFAIR)、それ以外はFeliCaを採用しています。
また、同じ規格でもプログラムが異なりますから、プログラムの互換も必要になります。
読売新聞電子版によると
部会では、各国・地域の乗車券の機能を1枚に集約すれば、複数の通信方式に対応できるとの考えで一致した。
運賃の決済は、利用後に銀行口座から引き落とす方式が共通化しやすいため、関西の私鉄を中心に導入されている「PiTaPa」(ピタパ)の機能を採用する方針が示された。
そうです。
2008年度中にカードを開発して、関西、福岡地区で最初の実験が実施する予定です。
現地で切符買えばいいじゃんと思っているので、共通カードまで必要あるのか疑問です。
ただ、外国人旅行者の利便性が向上し、訪日外国人が増えるのであればいいのかなと思います。
参考文献
日本経済新聞2008年5月22日朝刊12面
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=35950
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0805/21/news128.html
関連記事
東アジアでSuicaが使えるようにかも 東アジア共通ICカード 実用化へ実証実験

2008/5/4 日曜日

ニューヨークの電子マネー・ICカード乗車券事情2

メトロカードの記事の最後にも記載したとおり、2008年3月2日よりMTAは、CitibankやMasterCardと連携した非接触ICカードを利用したトライアル「THE NYC SUBWAY TRIAL」を実施しています。
ニューヨークの地下鉄で始まったトライアル
トライアルで利用できるのは、PayPass機能が付いた「Citi credit MasterCard」のタグ(キーホルダー)もしくはカードまたは、「Citibank Debit MasterCard」タグもしくはカードです。
なお、2007年1月からトライアル中の「Citi credit trial mobile phones with PayPass」(おサイフケータイみたいなもの?)でも利用可能です。
トライアルが実施される路線は、「Lexington Avenue Line (4)(5)(6)」で、138th St. Stations(Bronx)とBorough Hall(Brooklyn)間の各駅に専用のリーダが付いた改札機が設置されています。

Lexington Avenue Line (4)(5)(6)はグランドセントラル駅にも乗りいれ
支払い方法ですが、「Pre-Pay」と「Pay-As-You-Go」の2種類あります。
「Pre-Pay」は20.87ドル分を前払いするタイプ。前払いといってもクレジットまたはデビットカードの口座から引き落とされます。
15%のボーナス分が付いた24ドル分が使えます。
残額が10.50ドルをきるとオートチャージしてくれる「Auto-Reload」機能もついています。
一方の「Pay-As-You-Go」は後払いタイプ。10回のるか、最後に乗った日から2週間経つと請求がきます。こちらはSingle Rideと同じ1回2ドルで計算されます。ボーナスなし
トライアルの支払い方式は、日本のPiTaPaと同じですね。
PiTaPaは基本的には後払いですが、プリペイド型のICOCAとの相互利用を可能にするため現金によるチャージのほかオートチャージ機能を搭載しています。
そう考えると、PiTaPaって多機能ですね。
PiTaPaの会員が増えないのはクレジット決済を嫌う日本社会だからでしょうか。
アメリカならすんなり受け入れられそうですが、今回のトライアルを日本で実施してもうまくいかなかったでしょうね。
http://www.mastercard.com/us/paypass/subway/index.html
さて、ニューヨーク、ボストンの電子マネー・ICカード乗車券事情を現地で取材してきましたが、アメリカはポストペイという印象が強いですね。
取材できていない面も多く、リベンジ旅行に行きたいと思います。
お断り
英語のサイトを読んで記事にしているため、間違った情報を記載している場合があります。ご了承ください。