Entries Tagged as '海外の電子マネー'

2008/5/3 土曜日

ニューヨークの電子マネー・ICカード乗車券事情1

ボストンのCharlie CardとニューヨークのMetroCardについて、現地取材記を中心に記事にしてきました。
ニューヨーク(電子マネー?)旅行のまとめとして、ニューヨークの電子マネー・ICカード乗車券事情について書きたいと思います。
ポストペイ型電子マネー
日本でいうポストペイド型電子マネーは普及していました。
規格はMasterCardの「paypass」とAMEXの「expresspay」、VISAの「Visa payWave」。どの規格とも小額(25ドル以下)の決済であれば、リーダにタッチするだけでサインレスで決済が可能になるようです。

上記3規格の共同端末を、24時間オープンのファーマシー「duane reade」で見かけました。

また、ボストンにあったセブンイレブンでも同様の端末を見かけました。
アメリカはクレジット社会といわれているように、小額決済でもクレジットカードやデビットカードが利用されています。
Edyのようなプリペイド型電子マネー(ICカード乗車券は除く)は導入されないと思います。
日本でいうところのポストペイ型電子マネーですが、クレジットカード・デビットカードの一つの決済方法という位置づけで非接触式ICカードによる決済が普及していくのではないでしょうか。
http://www.mastercard.com/us/personal/en/aboutourcards/paypass/index.html
https://www124.americanexpress.com/cards/loyalty.do?page=expresspay&source=search
http://www.usa.visa.com/personal/cards/paywave/index.html?it=c|/personal/index.html|Visa%20payWave
ニューヨークにもあったICカード乗車券「SmartLink」
ショックだったのですが、帰国後メトロカードやチャーリーを調べていた際、ニューヨークにもICカード乗車券が導入されていたことを知りました。
出発の1週間前に決めた旅行だったので下調べが不十分だったため後悔しています。
さて、ニューヨークでも利用できるICカード乗車券は「SmartLink」で、マンハッタンと対岸のニュージャージーを結ぶ「PATH(Port Authority Trans-Hudson:パストレイン」)に導入されています。

WTC PATH STATION
2007年7月2日から導入され、「SmartLink」の表面には自由の女神がデザインされています。
規格はチャーリー同様、Mifareだそうです。
http://en.wikipedia.org/wiki/SmartLink_%28smart_card%29
http://www.panynj.gov/CommutingTravel/path/html/smartlink/index.php
http://www.smartinsights.net/?2008/03/06/126-new-york-and-new-jersey-to-test-mastercard-payment
2009年から、PATHでもニューヨークの地下鉄と同様のトライアルをMasterCardと連携して実施するそうです。
次回、ニューヨークの地下鉄でのトライアルについて書きたいと思います。

2008/5/2 金曜日

ニューヨーク「メトロカード(MetroCard)」取材記

2月にニューヨークを訪れた際、ニューヨークの地下鉄やバスに導入されているプリペイドカード「メトロカード(MetroCard)」を取材してきました。
「メトロカード(MetroCard)」はICカードではなく、磁気カードですが、チャージやオートチャージができるということで、番外編として取材記を書こうと思います。
メトロカード(MetroCard)とは
メトロカード(MetroCard)とは、ニューヨーク州都市交通局(Metropolitan Transportation Authority:MTA)が発行するプリペイドカードで、ニューヨーク市の地下鉄やバスなどで利用できます。
1994年1月から発行されています。
メトロカード(MetroCard)は、磁気テープを使った紙製または薄いプラスチックのカードです。
メトロカード(MetroCard)には、SingleRide、Pay-per-ride、Unlimited rideなどの種類があります。

SingleRideは1回限り、Unlimited rideは期間中乗り放題のチケットです。

Pay-per-rideは、日本のイオカードやパスネットのようなカードで、1回ごとに料金が引かれていくカードです。
日本のイオカードやパスネットとの違いは、残高が少なくなったら自動券売機でチャージできるところです。
一度に1セントから80ドルの範囲で、100ドルまで加算できます。
なお、7ドル以上チャージすると15%のボーナスがつきます。(以前は10ドル以上チャージすると20%のボーナスが付いていましたが、2008年3月2日より変更になったようです。http://www.mta.info/mta/news/releases/?en=080228-NYCT342月の旅行時は20%のボーナスでした。)
EasyPay MetroCard、EasyPay Xpress MetroCardというカードもあります。
クレジットカードやデビットカードによるオートチャージが可能なメトロカードです。
EasyPay MetroCardのアカウントは、10ドルから開設でき、15%のボーナスが付きます。残高が10ドルを割るとオートチャージされ、7ドル以上チャージをすると15%のボーナスがつきます。
EasyPay Xpress MetroCardのアカウントは、40ドルから開設でき、15%のボーナスが付きます。残高が30ドルを割るとオートチャージされ、7ドル以上チャージをすると15%のボーナスがつきます。
両者の違いはExpress Busの料金の精算方法の違いのようです。
なお、この2種類のカードは自動券売機でチャージができません。
http://www.easypaymetrocard.com/
https://www.easypaymetrocard.com/EasyPayxpressBro.pdf
ニューヨーク「メトロカード(MetroCard)」取材記

メトロカード(MetroCard)は地下鉄の自動券売機や有人ブースなどで購入できます。

改札のスリットにメトロカードを通すとピーッと音が鳴り、液晶に「GO」という表示がでるので、回転バーをまわせば中に入ることができます。

残額を知りたい場合は、MetroCard Readerにスライドさせてみましょう。MetroCard Readerのまわりにはつかえなくなったメトロカードが散乱していました。
チャージしたい場合は、自動券売機でできます。
ニューヨークの地下鉄ですが思ったより危険性を感じませんでした。
Expressが止まる駅は別ですが、マンハッタンの多くの駅は一方向のみ改札口しかないので注意が必要です。

ニューヨークの地下鉄の改札を見た際に、これではICカード乗車券の導入は当分難しいと思いました。
ところが、3月2日からMTAは、CitibankやMasterCardと連携してトライアルを実施しているようです。
トライアルの内容やニューヨークの電子マネー事情については次回記事にしたいとおもいます。
http://www.mastercard.com/us/paypass/subway/index.html
http://www.mta.info/
http://en.wikipedia.org/wiki/Metrocard

2008/5/1 木曜日

ボストン「チャーリーカード(Charlie Card)」取材記

2月にニューヨークを訪れた際、日帰りでボストンに行ってきました。
滞在時間6時間弱という強硬スケジュールだったのですが、ボストンの地下鉄やバスに導入されているICカード乗車券「チャーリーカード(Charlie Card)」を取材してきました。
チャーリーカード(Charlie Card)とは
チャーリー(Charlie)とは、ボストンの地下鉄(T)やバス、コミューターレイル、インナーハーバーフェリーの管理運営をしている、MBTA(Massachusetts Bay Transportation Authority)が導入した新しい料金システムのことです。
チャーリーの由来ですが、アメリカのフォークグループ「キングストン・トリオ(Kingston Trio)」の名曲「M.T.A (Charlie on the MTA)」から名付けられたそうです。
2006年12月まではトークンを利用していましたが、2007年からはプリペイド式を採用したチャーリー(Charlie)が導入されています。
チャーリー(Charlie)には、紙製の「チャーリーチケット(Charlie Ticket)」と、プラスチック製のICカード乗車券「チャーリーカード(Charlie Card)」の2種類があります。

チャーリーチケットでの運賃は、地下鉄が2ドル、バスが1.50ドルと設定されているが、カードだとと、地下鉄が1.70ドル、バスが1.25ドルと割引価格で乗ることができます。また、カードだとバスと地下鉄間の乗り継ぎの際に割引になります。

なお、チャーリーカードで、コミューターレイル、インナーハーバーフェリーに乗ることはできません。2008年中には可能になるようです。(チャーリーチケットは可能)
2008年夏からは、チャーリーカードにオンラインからのチャージやオートチャージができるようになるそうです。
チャーリーカードは、TypeA いわゆるMIFARE(MIFARE Classic) という非接触ICカードの規格(ソニーのFeliCaとはことなる)を採用しています。
余談ですが、このMIFARE Classicのカード暗号が解読されてしまったそうです。
「ICカードの暗号は数分で解読可能」――RFIDのセキュリティ懸念広がる
ボストン「チャーリーカード(Charlie Card)」取材記
ニューヨークのペンステーションから約4時間、Amtrakはボストンのサウスステーションに到着しました。

駅構内から地下に行くと、地下鉄(T)の駅、レッドラインのサウスステーション駅があります。
「チャーリーカード(Charlie Card)」をゲットする方法ですが、駅の係員の人からもらってください。カード自体はタダです。

カードの中身は空なので、自動券売機でチャージする必要があります。
現金のほか、クレジットカードやデビットカードからもチャージできます。
日本のように挿入式ではなく、リーダが地面と垂直に券売機に張り付いているため、チャージがしずらいです。
駅係員の人がチャージ方法を説明してくれます。

自動改札機のリーダに「チャーリーカード(Charlie Card)」をかざせば入場できます。券売機と同じリーダです。
出場時は改札機の扉が自動的に開くので、タッチする必要はありません。
地球の歩き方「ボストン&ニューイングランド地方 2008年~2009年版」ではチャーリーチケットを薦めていますが、割引運賃が適用される「チャーリーカード(Charlie Card)」をオススメします。
SuicaやPASMOで慣れているみなさんでしたら、すぐに「チャーリーカード(Charlie Card)」になれると思います。

松坂、岡島両投手の所属するボストンレッドソックスの試合を見に行く際は、「チャーリーカード(Charlie Card)」を使いましょう。フェンウェイパークの最寄りの駅は、グリーンラインの「Kenmore」駅です。
以下、ボストンの様子を撮った写真をまとめました。

http://en.wikipedia.org/wiki/Charlie_card
http://www.mbta.com/fares_and_passes/charlie/

2008/1/17 木曜日

電子マネー・ICカード乗車券先進国・台湾  連載 台湾の電子マネー・ICカード乗車券事情4

年末年始、旅行で台湾を訪れた際に、現地の電子マネー・ICカード乗車券事情について取材してきました。
「悠遊カード」「I Pass」「iCASH」を取り上げてきましたが、ポストペイド型電子マネーも普及していました。
規格は、MasterCardの「paypass」とVISAの「Visa Wave」。台湾企業が発行する一部のクレジットカードに搭載されています。

高速道路のサービスエリアやショッピングセンター、デパートの地下街などで、対応端末を見かけました。
paypassは日本でも千葉のイクスピアリなどで利用できます。
台湾では、電子マネー・ICカード乗車券が予想以上に普及しているという印象を受けました。
日本のようなポイントサービスはありませんでしたが、電子マネー・ICカード乗車券で決済すると割引になるので、ポイントサービスよりありがたいサービスではないでしょうか。
「悠遊カード」をはじめとする交通系電子マネーと、台湾のセブンイレブンが推進する「iCASH」の2規格が台湾の電子マネーの規格になりそうです。
「悠遊カード」の交通利用については、高雄の「I Pass」をはじめとする市内交通のICカード乗車券との相互利用が将来進み、台鉄(台湾の国鉄)が将来導入することを検討しているそうで、台湾各地の交通カードの基準になるでしょ。Suicaのように
台湾高速鉄道(台湾新幹線)も、台北や高雄のMRTの自動改札機と似た形の改札機を導入しており、ICカードのリーダが改札機に備え付けられています。(写真の丸く膨らんでいるところです。たぶんMIFAREでしょう。)

現在は紙のきっぷですが、将来、「悠遊カード」が利用できるようになる可能性は大きいのではないでしょうか。(個人的見解)
「悠遊カード」の電子マネー利用(「悠遊錢包」)ですが、「悠遊カード」機能付きクレジットカード(悠遊聯名xS察砲世函▲侫.潺蝓璽沺璽函柄寛畔慷・ε后蜂1やコーヒーショップ、映画館などで利用できます。
モバイルSuicaの「悠遊カード」版(Easy-Mo)についてはモニター実験を開始するところです。*2
現地取材のあと、日本に帰ってきて、「悠遊カード」について調べなおしていたら、取材できてないことも多く、こんなにサービスが進んでいてビックリしました。
ただ、「悠遊カード」の普通カードでは電子マネー(ショッピング利用)できないのがまだできないのが残念です。今後利用できるようになるといいと思います。
障害があるとすれば、MRT構内(改札内)では飲食・喫煙禁止であることでしょうか。日本は駅ナカで電子マネーが利用できることがSuica・PASMOのヒットの一因となりましたが、改札内には自販機や売店がない(MRTの場合)ので、ショッピング利用する機会がないのかもしれません。ただ、改札外や街ナカで利用できるようになれば便利になるでしょう。
一方の「iCASH」ですが、台湾全土のセブンイレブンで使えるとはいえ、ギフトカードの要素が強いことがやや問題でしょうか。
電子マネーの規格という意味では、加盟店の開拓などが必要になってくるのではないでしょうか。
Suicaとnanacoのバトルを台湾でみているようですが、今後どうなっていくのでしょうか。次回、台湾を訪れた際は、新しいサービスが始まっていると思います。
みなさんも、台湾を訪れてみてください。
とてもいいところですよ。
*1 http://www.tscc.com.tw/news.php?id=26 参照 2007年3月1日からファミリーマート台湾全土2050店で導入。
*2 http://www.tscc.com.tw/news.php?id=290 http://www.tscc.com.tw/news.php?id=306
7-ELEVEn iCASH
7-ELEVEn(台湾)
中國信託電子錢包感應信用卡
高雄捷運KRTC
高雄市政府捷運工程局
南部地區IC智慧卡電子票證系統「TaiwanMoneyCard」
Wikipedia「一卡通」
Wikipedia「TaiwanMoney」
台北智慧卡票證公司
Wikipedia「悠遊カード」
Wikipedia「悠遊卡」

2008/1/15 火曜日

台湾のセブンイレブンの電子マネー「iCASH」 連載 台湾の電子マネー・ICカード乗車券事情3

台湾のセブンイレブンでは、日本の「nanaco」サービス開始前から、電子マネーが導入されています。
名前は、「iCASH」。

2004年からサービスが開始しており、台湾全土(約4600店)のセブンイレブンで利用できます。
2007年8月に発行枚数が500万枚を超したそうです。
カードの規格は不明。ICチップを搭載しています。

「iCASH」は、セブンイレブンで購入でき、価格は100元。レジで、100元単位でチャージできます。上限は10000元。
使い方は、レジにあるリーダにタッチすれば決済完了です。

「iCASH」機能のついたクレジットカードも発行されています。
中國信託(Chinatrust)が発行しているクレジットカードの一部では、電子マネー機能がついています。セブンイレブンでは「icash wave」、それ以外のお店では「Q-PAY」というサービス名です。
残金が足りなくなると、500元がオートチャージされるそうです。
https://www.chinatrust.com.tw/ch/sp/96070601/qpay.htm

「iCASH」機能のついたクレジットカードでは、例えば映画館(高雄夢時代内のCINEMARK)で利用できます。
「nanaco」のようにポイントサービスはないのですが、特定商品が割引価格で購入できます。特定商品は期間ごとに変化します。
「iCASH」の特徴は、カードデザインが豊富なこと。
購入したカードは、2008年のねずみ年限定版のカードで、キティちゃんがねずみの着ぐるみをかぶったデザインでした。限定30000枚だとか。
アニメ柄などの記念カードを頻繁に発行しています。
http://www.7-11.com.tw/product/icash/hot.asp
個人や企業が自らデザインした「iCASH」カードをつくることも可能だそうです。
繰り返し使うというよりは、ギフト用(企業の宣伝用)のプリペイドカードの色合いが強い印象です。コレクターもいるのではないでしょうか。
取材日
12月30、31日
参考
7-ELEVEn iCASH
7-ELEVEn(台湾)
中國信託電子錢包感應信用卡