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2008/1/14 月曜日

高雄のICカード乗車券「I Pass」 連載 台湾の電子マネー・ICカード乗車券事情2

台湾第2の都市、高雄(ガオシュン)では、高雄捷運(MRT)で使えるICカード乗車券「I Pass」(台湾名:一卡通)が導入される予定です。

MRTがいまだに開通していないため、まだ使えません。(2008年1月現在)
「I Pass」は、MRT開通と同時に使えるようになります。
台北の「悠遊カード」同様、非接触型ICカードの規格のTypeA(オランダのNXPセミコンダターズのMIFARE)を採用しています。
「I Pass」は、MRTのチケットオフィスで購入できます。
普通カードは、一枚500元で購入でき、内訳は100元がデポジット、400元が使用金額となっています。
手数料20元を払うと、未使用分とデポジットが返金されます。
残金が足りなくなったら、MRT駅構内のチャージ機(加値機)やチケットオフィスでチャージができます。
使い方は自動改札機の読み取り部分にかざすだけです。きっぷはICトークンのようです。

割引制度などのサービス運用については、まだ開通していないのでわかりません。
「I Pass」取材記
年末年始、観光で高雄を訪れました。
出発する前、日本で「高雄のMRTが12月31日に開通すること」「開通に合わせ記念のICカード乗車券が販売されること」という情報をキャッチし、台湾に向かいました。
しかし、高雄を訪れると、いまだに工事が続いており、開通する気配なし。

台鉄高雄駅と接続する「高雄車站」では開通予定日の前日でも駅の工事をしていた。駅入り口にはプレハブ小屋が。
12月31日に記念乗車券が発売される「三多商圈」駅に向かいました。

案の定、開通していませんでした。

しかし、開通記念のICカード乗車券は手に入れることができました。

マスコット人形は別
同じ匂い(鉄分)のする台湾の男の子たちもグループで買いに来ていました。
普通のカードもすでに販売していたので、もちろんゲットしてきました。
駅構内を覗いていると、いきなり電車が到着。試運転をしているようです。

路盤、運行システムの工事や車両の搬入はすでに終わっているようです。残るは駅の工事だけみたいです。
駅員さんによると、紅線は2008年2月の開通を目指しているそうです。
高雄のMRTについて
高雄のMRTは、現在、紅線と橘線の工事をしています。紅線(red)は、高雄市内を南北に貫く路線で、台湾高鉄(新幹線)の発着駅の左営駅、台鉄の高雄駅、高雄の中心部、高雄国際空港を結びます。橘線(orange)は高雄市内を東西に貫く路線で、高雄の中心部や夕日が有名な西子湾などを結びます。
紅線は2008年2月、橘線は2008年10月の開業を予定しています。2009年7月には高雄で、World Games(オリンピック競技以外の競技の世界大会)の開催を控えており、それまでには開通していると思われます。
相互利用について
高雄など台湾南部7県市のバスやフェリーなどで利用できる「TaiwanMoneyCard」と相互利用できるようになるそうです。
また、同じ規格(MIFARE)を採用している、台北の「悠遊カード」とも相互利用を計画しているそうです。
http://mtbu.kcg.gov.tw/html/news/shownews.php?id=96082101
取材日
2007年12月30、31日
取材後記
台湾人の友達曰く、工事が遅れるのはいつものことだそうです。
台湾新幹線の開業も何度か延期していましたね。
高雄の交通手段は、バス、自動車、そしてスクーター。スクーターの多さと空気が悪いのに驚きました。スクーターにのっている人のほとんどがマスクをしているんです。
MRTが開通すれば交通手段に変化が現れ、空気も多少きれいになるのではないでしょうか。台北ではMRTの開通により、以前より空気がきれいになったそうです。
高雄滞在中、バスを利用しなかったので「TaiwanMoneyCard」なるものと遭遇しませんでした。次回、高雄を訪れた際には「TaiwanMoneyCard」も取材したいと思います。いつになることやら、、、「I Pass」の有効期限は2年なので、期限までには訪れたいと思います。
台湾旅行は、台北だけの人が多いとおもいますが、高雄や台南などの南部や、花蓮などの東部もオススメです。
参考
高雄捷運KRTC
高雄市政府捷運工程局
南部地區IC智慧卡電子票證系統「TaiwanMoneyCard」
Wikipedia「一卡通」
Wikipedia「TaiwanMoney」
追記
高雄のMRT(紅線)は2008年3月9日に開通したそうです。

2008/1/13 日曜日

台北のICカード乗車券「悠遊カード」  連載 台湾の電子マネー・ICカード乗車券事情1

台湾の首都・台北では、「悠遊カード」(台湾名:悠遊卡、英語:EasyCard)がICカード乗車券として、市民に愛用されています。日本のSuicaやPASMOのような存在です。

「悠遊カード」は、2002年6月12日に導入され、2007年8月30日には発行枚数が1000万枚を超えました。
非接触型ICカードの規格のTypeA(オランダのNXPセミコンダクターズのMIFARE)を採用しています。(日本のほとんどの電子マネーはSONYのFeliCa)
台北捷運(MRT)、市内バス、一部長距離バス、駐車場、ロープウェー、渡し船などで使えます。動物園の入場券や台北市の図書館の貸し出しカードにもなるそうです。
2007年9月1日からは、台北に近い基隆市の基隆交通カードと相互利用を開始しました。

台北近郊にある淡水と対岸の八里郷をむすぶ渡し船でも利用できます。淡水は夕日が美しい水辺の街として知られています。
「悠遊カード」は、MRTのチケットオフィスやコンビニなどで購入できます。
普通カードは、一枚500元で購入でき、内訳は100元がデポジット、400元が使用金額となっています。(普通カードのほか、学生用や子ども用、障害者用などのカードがあります。)
手数料20元を払うと、未使用分とデポジットが返金されます。
残金が足りなくなったら、MRT駅構内のチャージ機(加値機)やチケットオフィス、コンビニなどでチャージができます。チャージ単位は100元または500元で、上限は10000元となっています。

有効期限は、最後に使った日から2年間です。
使い方は簡単です。読み取り部にタッチするだけです。
MRTの場合は、入るときと出るときに読み取り部にタッチ。お財布にカードをいれて、タッチしても通れました。

バスの場合、乗るときもしくは降りるときに読み取り部にタッチします。バスに乗るときと降りるとき、2回タッチするとエラーになりますが、2回分の料金が引き落とされることはありませんでした。

MRT構内にあるリーダ(?)にのせると、いままでの使用履歴がわかります。

「悠遊カード」でMRTを利用すると、運賃が2割引になります。また、MRTとバスを乗り継ぐ場合、運賃から8元引かれます。
短期滞在で、あまりMRTやバスを利用しない場合は「悠遊カード」をお勧めしませんが、MRTやバスを駆使して台北市内をくまなく観光する場合は「悠遊カード」オススメです。
余談ですが、MRTのきっぷはIC化されていました。以前はプラスチック製のカードだったそうですが、今はコイン型のトークンです。

2007年中に置き換えが行われたそうです。中にICチップが入っています。
ときどきエラーもあるそうです。友達が改札機が開かなくなるトラブルに見舞われましたが、有人窓口の係員がすぐに対応してくれ、無事改札をでることができました。情報がICチップにうまく書き込まれなかったようです。
利用方法は、自動販売機で行先まできっぷを購入。出てきたICトークンを自動改札機のリーダにタッチ。改札を出るときは、回収口にICトークンを挿入。
取材後記
「悠遊カード」ですが、台北市民に普及しているようでした。観光客を除きほとんどの人が「悠遊カード」を利用していました。2割引は大きいですよね。
あと、台北のMRTの車内や駅構内がきれいなのに驚きました。車内や駅構内で飲食・喫煙をすると罰金を取られるそうです。気をつけましょう。

取材日 2008年1月4日、5日
参考
台北智慧卡票證公司
Wikipedia「悠遊カード」
Wikipedia「悠遊卡」

2008/1/9 水曜日

2007.12.23. タイ・バンコクSmart Pass(スマートパス)取材記

タイの首都バンコクではSmart Pass(スマートパス)が交通形の電子マネーとして市民に愛用されています。その中でもSky Smart Pass(スカイ・スマートパス)はICチップ内蔵式の電子マネーで日本のSuica(スイカ)やPASMO(パスモ)のような存在となっています。

Sky Smart Pass(スカイ・スマートパス)はプリペイド式の電子マネーで初回購入時の最低購入金額は100B。そのうちデポジットが30Bですので70Bが利用できます。デポジットはカード返却の際に返却してもらえます。またSky Smart Pass(スカイ・スマートパス)への最低チャージ(入金)金額は100Bとなっています。
日本のSuica(スイカ)やPASMO(パスモ)と同じように改札の通過は赤い部分にタッチすれば自動的に赤いゲートが開く仕組みとなっています。ここで世界の電子マネーを取材する際に重要なポイントが“お財布にいれたまま電子マネーが反応し通過できるかどうか”。今回タイ・バンコクのSky Smart Passはほとんど問題なく反応しました。

現在、Sky Smart PassはBTS(スカイトレイン)のみで利用が可能です。地下鉄に乗ろうとした際に、かざして反応しなかったため、なぜだろうと思いホテルに帰って調べたところ2008年度を目途に、地下鉄、バスとの相互利用を目指しているとのことです。
バンコクでは2004年7月にバンコクメトロ(地下鉄)でのIC乗車券の導入が始まりました。当初はFeliCaカードを活用したIC乗車券が導入されましたが、現在はMifareへの切り替えが進んでいるそうです。

2007年からICカード(Sky Smart Pass等)の導入を開始したBTS(スカイトレイン)では
当初よりMifareカードを採用しています。
参考文献:IC乗車券等の国際相互利用促進方策について(中間報告) (国土交通省総合政策局情報管理部情報政策課)

2007/12/15 土曜日

ロンドンのICカード乗車券「Oyster Card(オイスターカード)」

先日の記事「ロンドンで携帯電話による公共交通機関決済システムの実験がスタート“オイスターカード”」で紹介した、オイスターカード(Oyster Card)についてまとめました。
オイスターカード(Oyster Card)とはロンドン地下鉄、バス、一部のナショナルレール(National Rail)など公共交通機関で利用できるプリペイド式の電子マネー(ICカード乗車券)のことです。
公式サイト:Transport for London
日本におけるPASMO(パスモ)、Suica(スイカ)、ICOCA(イコカ)のような存在です。現在1000万枚以上が発行され、ロンドン市内のバスおよび地下鉄の乗車の80%以上に使用されているそうです。残高は改札機で読み取る際に日本の改札機と同じく残高が表示されます。一部の自動券売機などでもオイスターカードの残高が表示されます。オイスターカードには利用期限はないため、無期限で使用できます。
使い方は日本の電子マネーと同じく、乗車時と降車時に、改札にある黄色い読み取り機にかざすだけです。現金で買うよりも料金が安くなります。ゾーン1内の場合、オイスターカードでの購入料金は1.5ポンドなのに対し、現金購入料金は4ポンドと格安。ロンドンの地下鉄は普通に切符を現金購入すると初乗りで1000円もしますので、旅行者でもぜひ購入したほうがよいと思われます。
オイスターカード(Oysterカード)のチャージ(入金)は一部の列車や地下鉄の駅の窓口、自動券売機、ロンドン市内にあるオイスターショップでチャージができます。チャージ額は最大で£50までとなっています。
オイスターカード(Oysterカード)は住所登録が必要なため、旅行者にはオイスターカード(ビジター)というカードがありますので、住所登録なしに購入ができます。購入は窓口などで買えます。

2007/12/9 日曜日

ロンドンで携帯電話による公共交通機関決済システムの実験がスタート“オイスターカード”

ロンドンで、バスや地下鉄の料金を携帯電話で決済可能な電子マネーシステムの実験が開始されました。
ロンドン交通局“Transport for London”によると、ロンドン交通局(TfL)、コンソーシアムの英TranSys、英携帯電話キャリアO2は11月28日、非接触型IC乗車券のOyster技術を利用した、電子マネーシステムを携帯電話に搭載させ、地下鉄やバスなどの公共交通機関決済システムの実験を開始すると発表しました。
リリース(英語):Oyster in mobile phone ticketing trial
オイスターカード(Oysterカード)は2003年に導入されたとはロンドン地下鉄、バス、列車など公共交通機関で利用できるプリペイド式の電子マネー(ICカード乗車券)のことで現在1000万枚以上が発行され、ロンドン市内のバスおよび地下鉄の乗車の80%以上に使用されているそうです。
オイスターカード(Oysterカード)がロンドン市内で人気が高まり利用者が増えたことで、TfLとTranSysは携帯電話での決済システムの開始を決定。トライアル利用者の反応を参考にして今後さらに開発を進めるかどうかを検討する予定です。
今回のトライアルには、Barclaycard、Visa Europe、Nokia、AEG.Pも協力しているそうです。
日本でいう、「モバイルSuica」のようなものです。モバイルSuicaは、2006年1月28日からサービスを開始しており、いかに日本が進んでいるかがわかります。
ソニーとオランダのNXPセミコンダクターズ(旧フィリップス・セミコンダクターズ)の合弁会社「Moversa(モベルサ)」が、世界中で携帯電話による決済ができるICチップを開発、製造し、国内外の携帯端末メーカーに採用を働きかけるそうです。ニュースリリース
ソニー、非接触IC事業でオランダのNXPセミコンダクターズと合弁会社設立 「おサイフケータイ」が世界へ
今後、おサイフケータイが海外に広まっていくでしょう。欧米諸国ではクレジット決済が日常化しており、普及が早そうです。